映像の東をどり – 動画配信と Blu-ray
2021年10月に新橋演舞場で上映された 「第九十六回 映像の東をどり」 に未公開シーン、当日のフィナーレ映像を加えた映像作品です。春夏秋冬、料亭の座敷、竹林や庭、昼の光りに夜の灯り、踊りを映像にしました。新作歌舞伎はじめ、さまざまを手掛ける尾上菊之丞の美意識が写ります。
*映像配信の登録・視聴方法が分からない方はこちらをご確認ください。
東をどりとは
東をどりは大正14年から続く伝統の舞台です。普段は一見さんお断りの花柳界、料亭でしか見ることのできない芸者衆の、粋で艶やかな踊りや芸、料亭の酒肴を誰でも自由に楽しむことができる絶好の機会です。
普段は毎年5月に開催されていますが、コロナ禍により2020年は中止、2021年は10月27日・28日に「映像の東をどり」として開催いたしました。
映像配信とBlu-rayでご覧いただく内容は新橋花柳界の歴史としても初となる、料亭を舞台にした映像に新橋演舞場でのライブのフィナーレを組み合わせた内容となっております。
総合演出は尾上菊之丞
今回の映像作品、総合演出は歌舞伎公演や宝塚歌劇団など数多くの作品で振り付けを手がける、尾上流家元の尾上菊之丞です。氏ならではの美意識によって作り上げられた映像美と普段は目にすることができない新橋花柳界の四季、共に心ゆくまでお楽しみいただければと思います。
横山大観による22枚の襖絵が初披露
初春の映像では数寄屋建築の大家、吉田五十八氏設計の新喜楽大広間に金屏風を配し、初春、奴さん ~ ししわ、かっぽれ を芸者衆が披露します。そして、羽衣の映像で芸者衆の背景に映るのは、横山大観が金田中に3ヶ月通って描いた22枚の襖絵「富士と箱根連峰」など、今回の映像作品として初披露となる作品も数多く登場します。
他にも山口蓬春と福田平八郎の紅白梅双幅、新喜楽に活けられた数百本の菖蒲など、新ばしの料亭ならではの室礼にもご注目ください。
収録内容 初春 / 奴さん~ししわ / かっぽれ / 春がすみ / 菖蒲浴衣 / 八木節 / 雁金 / 鷺娘 / 羽衣 / フィナーレ 出演 静香・小喜美・加津代・あや・多賀子・民・照代・小いく・三重子・七重・喜美勇・ゆめ・君千代・喜美弥・晶子・秀千代・美葉・千代加・のりえ・小雪・きみ鶴・百々香・清乃・小福・小玉・小花・ぼたん・小優・春千代・喜美緒・小夏・小蝶・加奈・木乃葉・鈴千代・柚果 総合演出 尾上菊之丞 振付・指導 尾上菊之丞・西川左近・花柳壽輔 フィナーレ振付 西川鯉三郎 / 指導 尾上菊之丞 清元 清元延寿太夫・清元菊輔 長唄 杵屋栄八郎 鳴物 福原百之助 舞踊助手 尾上菊紫郎・西川徹・花柳源九郎 蔭囃子 福原百之助社中 協力 新喜楽・金田中・東京吉兆*・松山・米村・わのふ 主催・制作 東京新橋組合・東をどり *吉は土に口