第96回 東をどり 演目紹介

演目・出演者

演目詳細

初春 ~ 奴さん ~ かっぽれ

お正月の新ばしの定番「初春」を若手芸者総出演にてご覧いただきます。続いてはベテラン芸者による、こちらもお座敷の定番「奴さん」「かっぽれ」へと続きます。新喜楽の大広間にてまさに新ばしを総揚げしているかのような華やかさです。

春がすみ

江戸一番の色男、歌舞伎でもおなじみの助六。その恋人揚巻に見立てた芸者。お座敷で踊られる小唄で、歌舞伎とはまた違った芸者ならではの繊細で粋な色気をお楽しみください。

菖蒲浴衣

初夏の爽やかな風情が楽しめる曲です。粋な鳶頭が二人の芸者に連れられて踊ります。今回は新喜楽のお座敷いっぱいに生花の菖蒲を飾り、大変に贅を尽くした趣向となっております。

八木節

北関東に始まった民謡が全国に広まり、お座敷でも盛んに披露されるようになりました。
今回の歌詞は第89回の東をどりで発表された、新ばし版の歌詞となっており、粋な鳶頭ときっぷの良い芸者の踊り比べとなっております。

雁金

歌舞伎の他所事浄瑠璃(BGM)としてできた曲で、舞踊でもさまざまな演出、振付で上演されています。今回は料亭の庭先での屋外撮影で、月の清けき初秋の風情と映像美をご堪能ください。

鷺娘

紅白の梅がほころびかけるまだ雪の頃、恋するあまり人間の姿となった鷺の精。次第に思いを募らせていきますが、やがて衣裳を変え華やかに踊ります。この度は尾上流、花柳流立合いによります、二人鷺娘でお楽しみください。

羽衣

能楽に材をとった曲で、羽衣を返してもらった天女はお礼に天女の舞を披露し、やがて天へと舞い上がって行きます。金田中秘蔵の横山大観筆による富士と雲海の襖絵にて、まさしく天へと舞い上がっているような映像となっております。

完全版は配信と Blu-ray で

演舞場でご覧頂いた映像は完成版ではありません。「映像の東をどり」が本当に完成するのは、時間の都合上、泣く泣くカットしてしまった未公開シーンに、後段で芸者衆が実際に踊ったライブ映像を加えた配信版と Blu-ray 版です。

映像配信は11月中旬を予定、さらに永久保存用の Blu-ray 版は12月上旬に完成を予定します。劇場でご覧頂いた皆さんの熱気も映る配信版と Blu-ray 版「映像の東をどり」を最後までお見届け下さい。