第九十六回 映像の東をどり 開催!

大正14年に始まる新橋芸者の晴舞台、二年振りの開催
花柳界の四季を背景に踊る芸者衆、尾上菊之丞が映像化
配信を前に 演舞場で映像公開 ~ 芸者衆 フィナーレの踊りへ

幕末に興る新橋花柳界は新時代、明治の社交場となります。一流の顧客を迎える為に芸の一流を目指します。大正14年、新橋演舞場の創建から東をどりは始まります。普段は一見お断りの花柳界、年一度の東をどりでは演舞場を大料亭に見立て扉を開きます。踊りの綺麗、料亭の酒食、伝わる文化を散りばめて日本を遊ぶ場となります。

新たな形に挑む96回目 新橋の四季を映像化

コロナ禍により昨年は中止された東をどり。疫病を侮らず、新たな形を模索して映像に辿り着きました。舞台そのままを映像にしても感動は伝わりません。花柳界を背景にして映像美に挑もうと思い至ります。ご指導頂く三流派から今回、総合演出は尾上流、家元の菊之丞さんと打合せを重ねて制作に臨みました。

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尾上菊之丞の映像美から芸者衆 フィナーレの踊りへ

春夏秋冬、料亭の座敷、竹林や庭、昼の光りに夜の灯り、踊りを映像にしました。新作歌舞伎はじめ、さまざまを手掛ける尾上菊之丞の美意識が映像に写ります。

配信を前に演舞場に大スクリーン設えてご披露から、終わりは間髪なしの暗転から柝が合図、明りの舞台に芸者衆が勢揃い。何時に変わらぬ東をどりのフィナーレ、新橋芸者が誇りと感謝で踊ります。